第3の紫外線と言われるブルーライトって?!
毎日長時間にわたり携帯電話やパソコンを使用することが増えている現代。
それに伴いよく耳にするようになったのが「ブルーライト」。
ブルーライトは、スマートフォンやパソコンのディスプレイから放射される可視光線として「第3の紫外線」とも言われています。目や肌に影響を及ぼすと言われており、ブルーライトをカットする商品も巷でよく見るようになりました。ディスプレイをみる時間が長い現代人にとって、ブルーライトと上手に付き合っていくことが課題になっています。
◾️そもそもブルーライトって何?
光には「紫外線」「可視光線」「赤外線」などがあります。
可視光線(人間の目に光として感じる波長範囲の電磁波)には波長によって青から赤までいろいろな色があります。その可視光線の中で一番波長の短い光を「ブルーライト」と言います。
ブルーライトイトは、380nm~495nm※の青色光の光線です。 人間が目で見ることができる可視光線の中で、散乱率が高く、エネルギーの高い青色の光線です。
(※nm=ナノメートル、10億分の1メートル)
太陽光にも含まれますが、LEDをバックライトにしたパソコンやスマートフォンなどのディスプレイからも発生し、現代人の生活にとって身近な光の一つです。
ブルーライトが肌に与える影響
シミ、シワなど光老化と言われる原因は紫外線ですが、最近ではブルーライトによる可視光線も活性酸素を生み出し炎症を引き起こすなど、様々な肌ダメージに繋がると言われるようになってきました。
ブルーライトはUV-A波と同じく、肌の奥深く(真皮層)まで到達する性質を持ちます。真皮層にコーラゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを作り出す「線維芽細胞」という細胞があり、そこにまでブルーライトは到達するため細胞がダメージを受け、肌のたるみやシワに影響を及ぼします。
このようにブルーライトは紫外線と近い性質を持つため、私たちの肌は日の光が降り注ぐ日中や外出時だけではなく、屋内や日が沈んだ夜も光老化の原因・リスクにさらされているというわけです。
ブルーライトが目に与える影響
ブルーライトは、目の角膜や水晶体に吸収されず、フィルムの役割をする網膜まで到達することが特徴です。
ブルーライトを長時間目に入れると、視界のちらつき、目の疲れ、体内リズムを崩し睡眠障害を引き起こすことも。
ブルーライトは波長が短いため、空気中に含まれる粒子(ほこりや水分)とぶつかりやすくなっています。ブルーライトがこの空気中の粒子とぶつかると、光は散乱するため、まぶしさ・ちらつきを生じることになり、 視界の像のにじみにつながり、目のピント調節機能に負担がかかります。
ブルーライトが睡眠に与える影響
自然界のブルーライトは、朝に浴びると体内時計をリセットさせ、脳と体を活性化させてくれる働きがあり、必要な光と言えます。その一方でブルーライトを見ることで、なぜ、体内時計のリズムが乱れるのでしょうか。
寝る前や夜間にブルーライトを浴びると、睡眠ホルモンといわれているメラトニンの分泌が抑制されます。メラトニンが抑制されると、脳が昼間だと勘違い、体内時計が後ろにずれてなかなか眠れず、朝起きるのがつらいといった状態を引き起こします。ブルーライトを浴びるタイミングを間違えなければ睡眠に影響は与えないとも考えられます。
ブルーライト対策
1.スマートフォンの明るさを抑える
明るいディスプレイはブルーライトの影響が大きいため、明るさを抑えてブルーライトを浴びる量を減らしてみてください。
2.長時間の使用を控える
youtubeやドラマなどスマホやパソコンで長時間見入ってしまうことはありませんか。一度に長時間ブルーライトを浴び続けることは、ダメージの蓄積に繋がります。
目安としては、厚生労働省のガイドラインで推奨されている電子機器を1時間使用したら、15分間程度の休憩をとることを心がけましょう。
3.ブルーライトカットの商品を使用する
・PCやスマホにブルーライトカット保護フィルムを装着する。
・ブルーライトカットのメガネやサングラスをかける。
・ブルーライトと紫外線カット効果のある下地やUVクリームを使用する。
肌のブルーライト対策には、紫外線対策のようにブルーライトカット効果のあるベースメイクを使うことがおすすめです。 ブルーライトを吸収すると言われています。
スマートフォンやパソコンから発するブルーライトは、私たちにとって今や切っても切れない存在です。ブルーライトの影響を恐れることなく、対策できることからスタートし、上手に向き合い美と健康を維持していきましょう。