自分に似合う、を知る。パーソナルカラー診断とその使い方
朝夕の風が涼しく、すっかりエアコンいらずになりました。気候も過ごしやすく、少し近所を散歩するだけでもリフレッシュになりますね。これから木々が紅葉してくると思うとますます気分が上がります。
ファッションでも小物の幅が広がり、組み合わせを考えるのも楽しいですね。
最近パーソナルカラーという言葉をよく聞くようになりました。パーソナルカラーとはその人が生まれ持った色(髪・瞳・肌)と雰囲気が調和する色のことで、春・夏・秋・冬の四季に分類されます。パーソナルカラーを知ることで、より自分の魅力を引き出す服や小物の色、髪の色、メイクで使うカラーなどが分かります。春・秋はイエローベースと呼ばれ、夏・冬はブールーベースになります。元々のお肌や血管の色、瞳の色、唇の色などで見分けられます。
【イエローベース(春・秋)】
髪の色:茶色がかっている
手のひらの色:黄みが強くオレンジがかっている
透けて見える血管の色:緑っぽい
白目の色:ベージュっぽく黄みがかっている
アクセサリー:ゴールドが馴染む
【ブルーベース(夏・冬)】
髪の色:真っ黒に近い
手のひらの色:青白くピンクがかっている
透けて見える血管の色:青ならブルーベース
白目の色:真っ白
アクセサリー:シルバーが馴染む
さらにここから春・夏・秋・冬に分かれます。
・春(スプリング)
【得意】あたたかく優しい春の日差しのイメージ。華やかな色や、明るく澄んだ色が得意。カラフルで鮮やかな色が似合う。
【イマイチ】青みが強かったりくすみのある色は不健康な印象になってしまう。
・夏(サマー)
【得意】上品でソフト、優しいイメージ。真夏ではなく梅雨〜初夏の空やアジサイのような淡いパステル調のような爽やかな色が似合う。中間色。
【イマイチ】秋の色、紅葉のオレンジやカーキなどが苦手。顔に影ができてしまい、どんより暗い印象に。
・秋(オータム)
【得意】知的で大人っぽく落ち着いた印象。リッチ感やゴージャス感がある。秋の紅葉を思わせるこっくりとした深い色が似合う。地味な色合いでも大人っぽい雰囲気で華やかに着こなせる。
【イマイチ】サマータイプのようなブルーベースのカラーは顔色が悪く見えるので注意。明るすぎる色もキツイ印象になりがち。
・冬(ウィンター)
【得意】モダンでシャープ、クールなイメージ。艶やかさや存在感がある。艷やか、きらびやかな色、または白、黒、グレーなどの無彩色が似合う。コントラストが強い色でも負けずに着こなせる。
【イマイチ】暖かみのあるオレンジ、ベージュ、ブラウンなどが苦手な場合がある。
例えば、パーソナルカラーがイエローベースの秋だったとして、秋(オータム)の中から3色選んでコーディネートしたとします。3色の中で、どの色の占める面積が大きいかによってイメージがガラッと変わります。ベースカラーをどれにするかで大体の印象が決まります。
- ベースカラー … 基調色・主要色(全体の70%)
- アソートカラー … 従属色(全体の25%)
- アクセントカラー … 強調色(全体の5%)
スーツスタイルで例えるなら、
ベースカラー:上下のセットアップ(スーツ)
アソートカラー:シャツ
アクセントカラー:ネクタイやスカーフ
・・・となります。
ネイルの色、メイクの色など細かいところにのカラーにも気を配ることで、印象を変えることができます。
ちなみにファッション用語でベーシックカラーというのもありますが、こちらは(出現頻度が高い)定番色という意味で、白・黒・紺(ネイビー)・茶(ベージュを含む)・グレーを差します。どなたでも似合い、上品に、信頼感があるように見せてくれる色です。中でもネイビーは最も着る人を選ばないと言われています。ベーシックカラーをベースカラーに持ってくることで、バランスが取りやすくなります。
<白>
イエローベース:アイボリーホワイト・オイスターホワイトが合う。
ブルーベース:ソフトホワイト・ピュアホワイトが合う。
<黒>
イエローベース:顔周りは避けて、分量少なめに、がポイント。
ブルーベース:顔周りや、大面積で用いてOK。
<茶・ベージュ>
イエローベース:顔周りや、大面積で用いてOK。
ブルーベース:顔周りは避けて、分量少なめに、がポイント。
<グレー>
イエローベース:顔周りは避けて、分量少なめに(あたたかみのあるグレーがオススメ)
ブルーベース:顔周りや、大面積で用いてOK(すっきりとしたグレーがオススメ)
このように細かく色分けしていくと、ベースカラーでも、紺(ネイビー)以外は意外にも人を選ぶことが分かりますね。
そして、自分のパーソナルカラー以外のカラーが似合わないということではありません。むしろその色を強調したいときは反対のカラーを身につけることで目立たせるというやり方もあります。
その他にも骨格診断や顔タイプ診断などがあり、それぞれに似合うスタイルがあります。
パーソナルカラーで自分に似合う色を中心に、流行の色やアイテムは部分的に取り入れると、とても洗練された雰囲気になります。似合う・似合わないだけに囚われすぎず、自分の好きなものと似合うものを深く知ることで、その時々によって選ぶものを変えてみてはいかがでしょうか。